部屋の広さを表す「坪」「畳(帖)」

「㎡・坪・畳」

 

家の広さを知る術は、その物件や図面に記載されいる数値により、

推測するしかほかありません。

そこで使われている単位は、「㎡」「坪」「畳(帖)」といった単位です。

 

〇「㎡」

 皆さん良く知っている単位です。

 詳しく書くと、国際単位であり、メートル法により、計算した面積のことです。

 

それに対して、建物の広さを表すのに使われる「坪」「畳(帖)」について、

ご説明します。

 

〇「坪」

 「坪」は日本の特有な面積の単位であり、尺貫法を基にしています。

 尺貫法は、メートル法が導入される以前に使われていた計量法で、

 日本の歴史的な文化や建築様式に根ざしています。

 

 住宅建設などの現場では、尺モジュールと呼ばれる尺単位が使用されています。

 尺モジュールは、尺貫法の尺を基準としているため、

 日本人の生活様式や体形に合った広さとなっています。

 また、現代ではメーターモジュールを使う場合もあり、

 この場合は約20%程度広さが大きくなります。

 

 坪の単位変換において、1間は6尺であり、1尺は10寸です。

 1寸は約3.03センチメートルなので、1間は約1.818メートルとなります。

 したがって、1坪1×1間として計算され、約3.306㎡となります。

 

 坪数から平方メートル数への換算では、1坪を約3.3㎡とするが分かりやすいですね。

 逆に、平方メートル数から坪数への換算では、1㎡を0.3025坪として計算します。

 

 坪の単位は日本の建築文化に根ざし、

 日本の住宅建設や不動産取引などで広く使われています。

 

〇「畳(帖)」

 畳の大きさは地域や建築様式によって異なるため、注意が必要ですね。

 一般的に、「京間」「中京間」「江戸間」といった畳の種類があり、

 その大きさも異なります。

 また、「団地間」など、特殊な畳の大きさも存在します。

 一般的には、1畳は約1.65㎡ですが、

 実際には1.44㎡から1.82㎡程度の大きさの畳があります。

 不動産の表示に関する公正競争規約では、1畳を1.62㎡以上と規定しています。

 

 畳数だけで物件の広さを判断する場合、

 実際の広さとの間に相違が生じる可能性があります。

 特に、畳数だけでなく広さを表す単位(坪や平方メートル)の併記がない場合は、

 注意が必要です。

 

例えば、6坪と記載された物件は、

5.5畳を6畳に四捨五入して表示されている場合があります。

その場合、5.5畳を1畳あたりの広さ1.62㎡で計算すると、8.91㎡となります。

一方で、一般的に6畳は3坪とされ、3坪を1坪あたりの広さ約3.306㎡で計算すると、9.918㎡となります。

 

このように、畳数だけで物件の広さを判断すると、

実際の広さとの相違が生じることがあります。

そのため、物件の広さを正確に把握するためには、

畳数の他に平方メートル数の併記があるかどうかを確認することが重要です。