ヨーロッパスタイル(北欧スタイル)
日本では木造住宅が主流であり、
ヨーロッパの石造りの住宅とは根本的な違いがありますが、
外観や内部の見た目をヨーロッパスタイル風にすることは可能です。
一般的なヨーロッパスタイル(石造り)では、
本場のタイルやレンガ、石などの素材を使用し、壁で囲まれた明確な領域を形成することで、
闇と光のコントラストを生み出し、ヨーロッパの重厚な建物の雰囲気を再現します。
ただし、日本では特に北欧スタイルが人気です。
これは先述の特徴とは大きく異なります。
北欧スタイルでは、シンプルなデザインに、
局所照明やアクセントカラーとなる家具を配置し、
太陽光をたっぷり取り入れることができる大きな窓を設けます。
このように、北欧諸国の人々が室内で快適に過ごせるように生み出した小さなアイデアが時間を経て、家具や建築の様式まで昇華されたものです。
そして、自然素材が用いられる日本の木造住宅は、北欧スタイルとの相性がよいとされています。
北欧スタイルの特徴は、
間取りは、家族全員が使いやすいように配慮されたオープンキッチンダイニングとなっていることです。
オープンキッチンダイニングを中心にプランニングし、
リビングや寝室、バス・トイレを考慮していきます。
また、北欧住宅の内装がおしゃれに見える最大の理由は、彩色にあります。
特にベースカラー・メインカラー・アクセントカラーを意識して配色することで、
まとまりのある内装になります。
ベースカラー・メインカラー・アクセントカラーの黄金比は、「70:25:5」とされており、
また、ベースカラーの中でも、床⇒壁⇒天井の順に明るい色を持ってくることで、
落ち着きのある色彩となり、長時間快適に過ごせる部屋になります。
さらに、「やさしい陰影をつける」ことも重要です。
これは部屋全体を明るくするのではなく、
必要な場所を優しく照らす局所照明を採用します。
このような特徴を理解した上で、
アクセントカラーとなる家具や小物の色や形を想定し、
内装などの検討を行うことで、あなたの理想とするライフスタイルに近づくと思います。
シンプルなデザインと将来のメンテナンス費用とのバランスを考慮しながら、
建築士と相談しながら家を建てることが重要です。見た目だけでなく、
実用性やライフスタイルに合った住まいを構築することが大切です。